月曜日は休演日でして、久しぶりにゆっくり過ごそうかと地元市内のコメダ珈琲に。
シロノワールとコーヒーで一息つき、
「そういや今年のお盆はバタバタして、お墓参りとか行ってないな」
と思い、午後はずっと行けてなかった同級生Mのお墓参りに。
市内の巨大な霊園。
先日、別の同級生に会った時にお墓の大体の場所は聞いていたので、その辺をウロウロと探す。
暑い。
この日、市内の気温はグングン上昇し、温度計の数値が完全にイカれてた。
そんなに珍しくもない苗字なので、同じ苗字のお墓を何個か見かけた後、30分ほど散策してそいつの名前を見つけた。
「同い年だ、間違いない。こんなとこに眠ってたか」もうずっと会ってなかったし、久しぶりにその文字列を見ると脳の奥の回路がプチプチ繋がって記憶の扉が開いていく感覚になる。
「うし、なんかお供えでもしてやるか」
と近所のコンビニ行き、花と線香と細やかなお供え物を買った。
そしてお墓に戻ると、墓前に一人の女性が座っていた。
あ、もしやと思い話しかけてみるとやはり、Mのお母さんであった。
もう20年も前のことでさすがに覚えてはないだろうと思いながら、家によく遊びに行ってましたよって話とか、逆に自分も全然知らなかったMのエピソードなんかを聞いて、そうか、あいつってそんなやつだったのかと今更ながら新しい発見がいくつもあった。
こういう言葉が適切かは分からないけど、自分はこの時とても嬉しかった。
お葬式とかお墓参りってもちろん故人を偲んで行われるものだけど、やはりこうして残された人達の為に、でもあるよなぁと思った。
少なくともここでお母さんに会えたことも、Mの知らなかった一面を聞けたことも自分は嬉しかったし、しかも驚くことに後日ロビーには更に嬉しいものが届いていた。
こういう人の気持ちと気持ちが繋がっていくのは本当嬉しいし、自分も生きて舞台に上がれてる以上、そういうものを大事に載せていこうと心が引き締まったのでした。
そうだ、越くん、生きてるなら観に来いよ!
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